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ひきつづき、甲状腺疾患での入院についての続き
前回まではこちらから

さてさて、入院が決まって、入院前の検査が終わって
あとはただ待つだけ。
別にどこか具合が悪いとか
痛いとかもなく、
ときどきふと
「どうしてどこも痛くないのに、わざわざ痛い思いをして、
首に傷を付けなくちゃいけないんだ??」と
疑問に思ったりして。

7月の20日を過ぎてもなにも連絡がないので、
そういえば
「なかなか連絡が来ない場合は電話入れてみてください。」といっていたので、
病院に連絡してみたんだけど、
「今のところ、予定は先生の方から来ていません。」
やっぱり直前じゃないとわからないのかなぁ。
「そうですね、だいたい2〜3日前です。
とりあえず、来週の予定には入っていません」

(入院したとき、同室の方何人かに聞いたけど、
8月で予約してたけど、やっぱり入院が決まった連絡がきたのは2日前だったそう。)

ともかく、いつでも入院できるように準備をし、
仕事も8月いっぱいお休みさせていただくことにした。
制作中の物に関しては
友人に引き継ぎをお願いした。

ダンナには入院の話は早くから知らせたけど、
「ガン」だということは余計な心配をさせたくないので
直前までだまっいることにし、
お姑さんには病名は曖昧にすることに決めた。

それでも時間があったので、
パジャマやスリッパなどは
結構楽しんでお気に入りの物を探した。
カップやお箸、スプーンなども用意しなくちゃいけなかったので
黒壇のカトラリーなんて買っちゃったわよ。
もちろん、くるんと巻く布製のお箸入れとかも♪

入院して思ったんだけど
病室という空間の中で
少しでも自分のお気に入りの物や明るい物に囲まれることが
どれだけ自分の気分をアップしたことか。



普段あまり使う機会のない
こんなに派手派手なバスタオル(これ、裏が黄色なのよ;笑)が
結構、自分には良い感じだったのよ。
スリッパもかわいいでしょ?

そして、8月、
世間では夏休みに突入した週に
待ちに待った(?)入院日を知らせる電話がかかってきたのだ〜。

つづく

拍手[2回]

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「普段から症状はなかったの?」
ってよく聞かれるけど
ほんとになんにもなかった。

乳頭ガンをはじめ甲状腺の腫瘍一般は
基本的にはしこりがある程度。
全体的な腫れはかすかにあったけど
いわれなければ気づかない程度だったし、
しこりに関しては、
「かなりわかりにくい」と先生に言われていたぐらいだから
自分では当然わからず。

じゃ、甲状腺機能低下症いわゆる橋本病のほうはどうかというと、
基本的な症状は
●むくみ(押しても元に戻る)
●皮膚がカサカサ
●寒がり
●食欲がなくても太る
●無気力
●物忘れがひどい
●眠い
●髪が抜ける

って、どれも当てはまるんですケド(苦笑)
っていうか、これ、ある程度年齢がいったら
みんな当てはまっちゃうんじゃないだろうか?
ようするに、「老化現象」みたいなもんなんですね。

まぁ、病理的にはここ数年急激に上がったコレステロール値が
唯一それらしき症状だったのかも。
(コレステロール値があがるんですって)

先生に聞いてみたら
橋本病でも必ずしも症状が出るとは限らず、
私の場合は、エコーでそれらしき症状
(全体的に肥大、エコーで見ると砂のように白い点がたくさんある)で
判断されたらしい。

母の方はといえば、全摘の手術も無事終わり、
副甲状腺もとったせいで
低カルシウム状態からなかなか回復せず
1ヶ月の入院後、やっと退院。
声もガラガラ。
でも、案外手術のキズはあっというまに回復。
傷の痛みはあまりないとのことだったので、
すこし安心した〜。

つづく

拍手[5回]



検査のあとに説明しながら先生が書いてくれたメモ。

蝶が羽根を開いたような形の甲状腺の右側
右葉といわれる部分に1.3cmの乳頭ガン。
左葉にも鑑別困難(良性か悪性か鑑別が困難)な7mmの腫瘍。
先生いわく、
「1cm程度なら経過観察でもしばらくは大丈夫だけど1.3cm。
微妙だけどどうします?」
もちろん、心配して日々を送るのはイヤだよね〜。

手術内容はこの時点では
●右葉・峡(蝶の真ん中の部分)切除
●左葉結節核出(左の腫瘍部分だけえぐる)
※でも、後日全摘出に変更

検査の結果を聞きに行ったのが3月、
だいたい6〜8月くらいに入院だろうということになった。
なんと3〜5ヶ月待ちである。
もちろん、個室とか2人部屋とかだったら、
もう少し早く順番が回ってくるんだろうけど
私は何となく気が進まなかった。

理由その1
けっこう寂しがり屋なので
完全に1人なのは精神衛生上良くない

理由その2
2人部屋は、万一同室の人が合わなかったら最悪

理由その3
1泊室料2万だったら、旅行などに使う方が良い。

ということで、とりあえず順番待ちすることにした。
ただ、入院のお知らせはだいたい2日程度前に
突然くるということ!!!

うむむ、フリーで仕事をしているし(つまり代わりがいない)、
お姑さんには迷惑かけたくないし
という話をしたら、だいたいの要望はきけると思うとのこと。
なので、夏休みと絡めて7月下旬から8月上旬ということをお願いして、
仕事などはそれで段取りをとることにした。

5月には手術前の検査。
全身麻酔なのでその為の
心電図、X線、血液検査、肺活量など
詳しく検査をした。

ちょっと不思議だったのが、
入院が決まって実家の母に電話しなくちゃなぁと思っていたら、
母から電話があった。
「なんか、のどが腫れてきて病院に行こうと思っている。また、甲状腺かも知れない」
「え?私も実は甲状腺で入院決まったよ」
「あら、お互い頑張ろうね」(笑)

母は20年ほど前に甲状腺の半分を摘出したのだけど
(良性だったが大きかったので摘出)
結局、今回の検査の結果は私と同じ「乳頭ガン」だった。
ともかく、ウチは家系的に癌になる人が多いので
当然、父と弟はパニック。
揃って電話してきたのだけど
私といえば
「私も同じ癌だよ〜」と
能天気に応えたのでどうしたらいいかわかんなくなったらしい。

父は親戚中に涙の電話をし、
(そりゃそうだ、妻と娘が同時期だし)
弟はあやしげ漢方の医者に相談したらしい。

母は腫れがあったのでほどなく入院となり
パニック気味の父と弟に私は必死に説明をし、
一緒に医師の説明も聞きに行って、
やっと父と弟は納得したみたいだった。

つづく

拍手[1回]

「がん」ていうと普通びびるよね〜。
目の前が真っ暗とか、
顔面蒼白になるとか・・・。

でも、事前にネットとかで調べたようなことを
やっぱり先生も説明してくれるの。
甲状腺のがんには5種類あって
●乳頭がん
●濾胞がん
●低分化がん
●髄様がん
●未分化がん

私は甲状腺がんの8割以上を占める「乳頭がん」

甲状腺のがんはいわゆる
「さいわい他のがんに比べると、甲状腺のがんは進行が遅くおとなしいがん」
「遠くの臓器に転移することは少ない」
「甲状腺周囲のリンパ節に転移することはあるが、リンパ節に転移しても、成長もゆっくりとしているので、治療ですっかり治ることが非常に多い」
「10年生存率は、90%を越え、がんとしては、極めてよく治るがん」

治療は基本的に摘出手術。
術後は、とくに生活に支障がでることもなく、
定期的に検査だけしていればOK。

ね、なんか大丈夫そうな気がしてくるでしょ?
名前は「がん」でもとってしまえば終わりなら、
盲腸みたいなもんだよね。

もちろん、ごくたまに深刻な場合もないわけじゃないみたいだけど
少なくとも大部分の人は極めて予後のいいガンらしいのだ。

そんなわけで、入院・手術が決まった私。
なんと!生まれて初めての入院!手術!
フリーで仕事している私、
そして姑と暮らしている私は
まずはそこから頭を悩まさねばなんないのよね〜。

拍手[0回]

今回の入院と手術の目的は、
橋本病と甲状腺多発性乳頭ガンの治療でした。

元々は、5年ほど前の健康診断の時、
甲状腺が腫れているといわれたことから。
でも、しばらくは様子見ていたんだけど
昨年の健康診断でもまた同じことを言われ、
調べた方がいいといわれたのが、
きちんと調べるきっかけ。

かかりつけのS王病院にいって
まずはエコー検査。
ところが、15分くらいで終わると思っていたら、
30分たってもまだ調べている。
やけに念入りだ。

そして検査の結果、
「橋本病の疑いと、腫瘍がある。
腫瘍は良性か悪性かここでは調べられないので、
病院を紹介しますね。」

「これはね、じっくりとよくみてもらって
がんばって治しましょう」

と、やけに深刻にいわれてしまったのだ。

そんなに、がんばんなきゃいけない病気なのか?
と、一抹の不安があったけど、
実は、母が私と同じくらいの年の頃、
甲状腺の摘出手術を受けている。
手術から回復まである程度は覚えている。

すぐに紹介された東京J医大にいって再び検査。
血液検査、エコー検査、そして細胞診検査(超音波(エコー)下穿刺吸引細胞診)。

この細胞診がね。いたいのよぉ〜。
エコーで場所を確認しながら、
甲状腺の腫瘍部分をめがけて
採血用ぐらいの太めの針で
首をブス・・・・。
ごめん、怖がらせてる?
まぁ、どちらかというと後のがズキズキ痛いかも。

翌週には結果が出て、
先生がかる〜く「悪性でしたね〜」
あまりに軽くいうので、私も軽く
「がんですか〜?」
「そうですね〜」

なんでそんなに軽い会話なのかって?
それは、
「乳頭がんの10年生存率※は、90%を越えています。
がんとしては、極めてよく治るがんといっていいでしょう。」
っていうのを知ってたから。

つづく

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