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次に気がついたのは
病室に移動中の時だった。

母の時は、ある程度処置が済んだら
1晩は個室の処置室に移されたので、
そこで見た母はけっこうまだ朦朧としていた。
ここの病院はほぼ麻酔が覚めてから、
部屋に戻される。

いつの間にかすっかり
パジャマに着替えさせられ、
T字帯にカテーテル。
(なんか恥ずかしいわ)

点滴と酸素吸入のマスク、
心電図の機器などが装着されていて
どうなってるのかまだ首は動かせられない。
足には空気加圧のマッサージみたいなのが取り付けられて、
ふくらんだり、しぼんだりしている。

意識はだいぶはっきりしていて
どこも気持ち悪くもなく
(母の時はこの時点で気持ち悪くなって吐いていた)
痛くもなく、
心配そうな家族に「大丈夫だいじょうぶ」と
口は動かしたんだけど、
声が出ない・・・。
時間を聞いたらなんと18時半!
うわぁ、大変。
手とか足首とか動かして見せて
「ほら、大丈夫」ってアピールして、
ダンナに安心した家族を見送ってもらった。

しばらくダンナとささやき声でいろいろ話して、
記念に自分で画像も撮ったりして、
この頃はまだ元気だった。

(今見ると、ちょっと顔がむくんでいる)

ところが、消灯時間を過ぎる頃から
ひどい痛みに襲われるのだ。
それも、キズではなく背中や腰!
元もとストレートネックだし、腰痛持ちの私は、
普段は仰向けで寝ることはほとんど無い。
猫のようにま〜るく眠るのが
一番のベストポジション。

それが上半身は動かせず、
腰から下は動かして良いといっても、
へんなエアマッサージのせいで、
動かすのが難儀。
ベットも少しだけ上半身を上げてあるので、
もう、腰に全ての体重がかかる感じで
つらいのなんの。
(ちなみに、このつらさは
やっぱりもともと腰痛持ちなのが原因だったのかも。
母はそれ程辛くなかったらしい)

早い時間に
座薬の鎮痛剤を処方してもらったんだけど、
眠れたのはほんの数時間。

しょっちゅう看護師さんを呼んでは、
腰の下に枕を入れてもらって、
それを右にしたり、
左にしたり。
位置を変えてもらうと、
その時はすごく楽になって
眠れるんだけど、
またあっという間に痛みで目が覚める。。。

夜中には熱も上がってきたので(38度ぐらいになった)
氷枕を持ってきてくれた。
(術後は良くあることらしい)

あとのども辛かった。
痰がうまくはき出すとか
つばを飲み込むとかがうまくできない。
痛みというより、すごい違和感。
で、よくわかんないんだけど、
胸から空気が上がってくる感じがあって、
それがのどで詰まる。
で、ゆっくりと吐き出される感じにしょっちゅうなる。

ときどき看護師さんが
うがいをさせてくれると楽になる。
(カップとストローはこのためだったのだ)

腰痛と、のどの違和感で
あまりに辛くて、
看護師さんに、
「せめてもう少し、上体起こしたいんですけど〜」
と泣きついたら
「朝6時までは床上安静でだめです。
あと1時間だから頑張りましょう」
といわれ、それからの1時間のなんと長かったこと。

いつかはこなれるときが来る・・・
いつかはこなれるときが来る・・・

苦しいときの呪文をとなえ、
腰の下に手を入れたりしてごまかし、
そしてやっと、
少しずつカーテンの向こうが
明るくなってきた〜(涙)。

つづく

拍手[3回]

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手術時間は
だいたい2〜3時間という話だったんだけど、
ちょうど、そのデイルームに
数日前に同じ甲状腺の手術が終わった方がいて、
同じ午後の手術で
目が覚めたら18時半だったから
5時間位かかったという。

ひぇ〜、そんなに待たせちゃ大変だなぁ。
ダンナに、病院内にあるレストランとかも
伝えておいたけど、
それにしてもきっと時間が余るなぁ。
とくに10才の甥っ子は大丈夫だろうか?

そんな心配をし始めた13時半頃
看護師さんがやっと呼びに来た。
病室に戻って
静脈血栓予防の靴下(メディキュットみたいなの)をはいて
てっきり、ベッドに寝かされて
連れて行かれると思ってたんだけど、
テクテクと移動。
ゾロゾロと家族を引き連れ、
看護師さんの案内で2階の手術室へ。

家族と入口でわかれ、
手術室へ入ると、そこは結構広い空間で
手術台がいくつも!
カーテンで仕切られた部屋で
上半身は全て脱いで背中の開いたシャツみたいなのに
袖を通し、キャップをかぶせられる。

看護師と担当医らに数名に囲まれ
そこで手術前の確認。
腕のバーコードを確認した後、
今度は自分で名前と手術目的を言わされる。
なるほど、取り違えて手術しないようにだね。
なんか、ちょっと緊迫した雰囲気だったな。

それから、手術台まで歩いていき、
随分と幅の狭い手術台に横になる。
私が下に横になりすぎて、
「あ〜もうちょっと上ですね〜(笑)」
で、ちょっと和んだよ。

さっき着たシャツみたいなのは脱がされて
肌掛けみたいなのをかけられる。

目の前にある時計は13時40分。

酸素マスクをされ、
てっきりこのまま眠くなってくるのかと思ったけど
そんなことはなく、
頭の方で先生が
「これから点滴に麻酔を入れま〜す。
ちょっとピリピリすると思います」
という声が聞こえたと持ったら、
点滴の針の刺さった左手首あたりが
ほんとにピリピリしてきた。
そのピリピリが手首から
肘の近くまで登ってきたなぁ・・・・
と思ってたら、


スコン



と、私は眠りに落ちたようである。
ウトウトもなく、
ほんとにスコンと。


「・・さぁ〜ん。。。tomozoさぁ〜ん」
「・・・抜きますよ・・・いいですか・・・」
なんか、そんな声でぼんやり目が覚めた。
でも、正直今でもあれが現実か夢かわからない。

口の中から何かが抜かれた。
あ、これは気管に入れた管を抜いたんだ。
一番心配だったヤツ。
麻酔が覚めたときに、
これでゲボゲボしちゃう場合があるっていってた。
でも、アタシ、大丈夫だったみたい・・・・

そして私は、たぶんまた眠った。

つづく





拍手[1回]

※甲状腺疾患での入院についての続き
前回まではこちらから

手術前日。
同室の方が同じ手術日、同じ担当医で
彼女が朝から、私は彼女の手術が終わり次第ということだった。
「明日は何も食べられないね〜」
「明日頑張ろうね〜」
なんて励まし合いながら、手術の準備をした。
(こういうところはやっぱり大部屋だと良いね)

手術に必要な準備品
●浴衣(私は寝間着としての浴衣は苦手だ。だからちょっと高かったけど、前で紐で結ぶタイプのかわいいネグリジェを探したんだ〜)
●T字帯(病院で購入。つまりふんどし;汗)
●曲がるストロー
●カップ
●ティッシュ

それらの準備品を、看護師さんにチェックしてもらって、
明日はまとめてベッドの上に置いて手術に向かうそうだ。

お風呂もしばらくは入れないから、入って髪を洗った。
私はロングなので、手術当日はどうしたらいいのか聞いたら、
どちらにしてもキャップをかぶってしまうので
そのまま(結んだりしなくても)で良いとのこと。

手術前日は食べるのは21時まで。飲み物は24時まで。
別にお腹は空いてなかったけど
明日何も食べられないと思ったら、
なんか食べたくなって(笑)、
夕食の後にヨーグルトを買って食べた。

「眠れますか?睡眠導入剤必要ですか?」
う〜ん。いらないなぁ。
なんだか思ったより、普段通りの私。
それほど心配じゃないし、怖くもない。

といいつつ、実は万が一を思って、
入院早々、ノートの片隅に遺書を書いてみた(笑)。
お葬式の費用とか、お墓のこととか(笑)、
いろいろ書きつつ、なんかアホらしくなってきて、
ノートの最後の締めは
「こんな事で死ねるもんか」だった。
だって、まだまだやりたいことたくさんあるもん。
ダンナもかわいそうだしさ。

ほんとに普通通り眠れた手術当日の朝、
みんなの朝食の匂いに心惹かれながら、
早速、脱水防止のために点滴が始まった。
あ〜、点滴はユウウツ。なんか一気に病人ぽい。


それから担当医がやってきて、
手術の切る位置を確認しに来た。
「ここに、ちょうど良い印がありますね〜。
(それはつまりシワだよね;苦笑)
ここにしましょう〜。」
と、明るくマジックで書かれた(笑)。
センセ、明るすぎ。


そんなこんなで、なんと10時には
実家の両親と弟夫婦、甥っ子まで総出でやってきた。
(3人ってきいてたのに)
いくらなんでも早すぎ(汗)。
手術開始が12〜14時の間だよ。
それにこの病院のまわりは、見事に何もないし。。。

デールームという、
患者さんや見舞客が団らんするスペースがあって、
そこの冷蔵庫にお菓子や飲み物を袋に入れて
名前を書いておけば保管できる。
昨日のうちに用意しておいて良かった〜。

手術日ということで
ウチの家族以外にも
何組か手術を待っていて、
デイルームは人でいっぱい。
お昼にはダンナもやってきて、
まだまだこれからの長い時間を
過ごすのであった。

つづく

拍手[0回]



普段朝食を食べない私が朝からパン2つっていわれてもね〜。
最初は勢いで(いや、もったいないから?)完食してたけど、
だんだん食べられず残すようになってきた。
だって動いてないし、太ってきた気がするし。。。

すこぶる退屈な日々を過ごしながら入院して2日後
入院してからの検査結果が出て、
手術についての説明があった。

検査結果はだいたい同じ。
甲状腺乳頭ガン(右葉13mm)
手術:甲状腺右葉摘出峡切除・気管周囲リンパ節郭清

気管周囲リンパ節郭清というのは
つまり癌が転移した周辺リンパ節をとること。
え?なんだ、やっぱり転移するんじゃない?
と驚くところだけど、
これは非常に良くあることで、
転移したリンパ節も進行が遅く
他に臓器に転移してしまうのは非情に稀なんだそうだ。

ただし、左葉の腫瘍が今回のエコー検査では、
「鑑別不明」から「強く疑われる」に変わってしまい、
限りなく黒に近いグレーに。
それも、小さいがもうひとつあるそうで、
(橋本病もあるので、他にもそれっぽい影でもっと小さいのがいくつもあるそうだ)
手術方法としては、手術時に腫瘍部分を切り開いて確認、
悪性だったら、その場で全摘出するという方法もあるが、
まだ手術まで日にちがあるので、もう1度細胞診をしたいということだった。

うん、そりゃぁ、事前にわかった方が良い!。
私は、母が40代で良性だったが大きかったので半分摘出、
60代で乳頭ガンで全摘出したので
まぁ、ゆくゆくは自分も2度手術するんじゃないかと
なんとな〜く思っている。
だから、全摘出でも、1回ですむから
別にイヤっていう気がしないんだよね。
むしろ、再発のリスクはなるべく少なくしたいというのが本音。
このあたりは、人によっていろいろ考え方があると思うけど。

そして担当医は手術についての合併症についても説明。
たとえば、手術後に出血を起こして緊急再手術する場合があるとか
反回神経マヒ、いわゆる声帯マヒで声がかすれてしまうとか、
肺炎とか、血栓症とか、
まぁ、一応告知義務があるんだろうけど、
隣でダンナがどんどん青ざめていくのがわかる(笑)。

「非情に稀ですから〜」と担当医が明るく言っても変わらず。

入院直前に、ちゃんとダンナには病気について説明したんだけど、
合併症についてまではね〜。
案の定、家に着いたダンナは、一晩中ネットで調べまくり
眠れなかったそうだ(苦笑)。

結局、後日の細胞診検査で
私は甲状腺の全摘出が決まった。
全摘出すると、当然甲状腺ホルモンが自分では作れないので
一生クスリを飲み続けなくちゃいけない。
でも、飲んでればなんの問題もなく日常生活が送れる♪

母が全摘の際、
副甲状腺(甲状腺にくっついている米粒ぐらいの臓器:カルシウムをつくりだす)も摘出したため、
低カルシウム症気味でなかなか退院できなかったので、
それも聞いてみたら、
副甲状腺は米粒ぐらいで、癌とくっついてなければなるべく残しますし、
4つあるので、1つでも残っていれば機能するので大丈夫ということだった。

少しでも早く退院したい!
舞台を見るために必死な私なのだった・・・(苦笑)。

つづく

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※甲状腺疾患での入院についての続き
前回まではこちらから

入院当日、あらかじめまとめた荷物をもって
ダンナにも同行してもらって
指定された朝の10時までに病院へ。

ボストンバッグ1つにするつもりが
退屈凌ぎ用に図書館から5冊も本を借りたので
結局2つに(苦笑)。
退院時は自分の状態がわからないので
なるべく楽ちんな服装&シューズにした。

ラッキーなことに大部屋(7人)では
窓側のベッド♪
10階なので景色は良いし、
何より明るいのが良いね♪


外来での説明では、入院して2日後に手術ということだったんだけど、
あまりにも検査から入院まで時間がたってしまったので、
もう1度手術前検査をすることになり、
手術は19日ということになった。
(26日と29日にお芝居のチケットを買ってしまった私は内心どっきり。
退院できるか?)

荷物を整理してパジャマに着替えたら
左上にバーコードの入ったリストバンドをつけられ、
早速、X線と心電図の検査。

担当医から親族への説明は
検査の結果をみて2日後にされることになった。

看護師さんに入院生活についての説明があり、
手術後の合併症(主に肺炎)予防のためにやることが2つ。
●インスピレックスという器械(チューブをくわえて息を吸うと中のボールが上まで上がる)で、深呼吸の練習。10回1セットで1日3回。
●ネブライザー吸入(よく耳鼻科で吸わされるようなヤツ)を術前は1に1回、術後は1日3回。

それから丸々24時間の蓄尿(尿を全てためる)のと、
朝10時頃の検温、血圧測定・食事の量・お通じの報告は毎日。
朝と夜に回診があることなど、
おおまかな1日の予定を聞く。
は〜。毎日1時過ぎに寝てるのに、
9時に消灯って・・・・(苦笑)。

でも、そこは旅行行っても枕が変わっても、
眠れずに困ったことがないワタシ、
ちゃ〜んと寝れたんですわ。
もちろん、朝は5時に目が覚めちゃいましたけど(笑)

つづく



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